父の涙
父の巻
4月26日
昨日からの
が一旦上がったものの、風が強く、曇り空の寒い一日。
先週よりもまた回復してきた父は、起床・着替えを自分で行う。
トイレ介助・洗面・ひげそりの後、
朝刊を読み、「今日の一句」を手帳に書き留める![]()
今までは読んでから書くまで半日ほど時間がかかっていたが、
今日はスイスイ
と終わらせた。
午後、孫娘のクマ子がかわいい花束
を持ってきてくれた。
母は寝ていたので、私と話していると、
父がクマ子のほうを向いて、何かを言おうと一生懸命口を動かしてる。
伝えたい思いがいっぱいになっているらしく、ポロポロ涙まで出てきた。
父の涙なんて10年以上も見てない。
それなのに!なんというか、まるで奇跡だ!
感情が戻ってきた!
クマ子も感激して涙をポロポロ流しながら、 「おじいちゃん、わたしはしっかりやってるから大丈夫だよ。」と涙声で言う。
孫娘が生まれてから、ずっと一緒に暮らして親以上の愛情を注いでいた。
一人暮らしをしている孫娘のことをずっと心配していた。
言葉が無くなっても、感情を出せなくなっても、心の中はクマ子のことで一杯だったのだ。
二人とも、顔を涙でくちゃくちゃにしながら思いを伝えあっていた。
仕事のこと・住まいのこと・結婚のことなど、クマ子は涙声でおじいちゃんに話した。
父はそうか、そうか、とうなずいて笑顔になった。
そして・・・
「おじいちゃん、また来るね~」と言って握手しようとすると、
父は立ち上がって、両手でクマ子の手を包んで何度も頭を下げた。
父の頭の中で、大きな変化が起こっている。
感情喪失の幕が取り払われて、神経細胞がつながってきたらしい。
まさにフェルガード効果だと思う。











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