母の夢
「アラッ、来たの!」
なんて喜んだ母も、
小一時間もすると、眠くなってしまい、
「ちょっと寝てくるね」と言ってベットへ直行する。
そして、すぐに夢の中へ。。。。。
緊急用のボタンは母には記憶されないので、押したことがない。
夏の暑い間、タオルケットをかぶってアセモだらけになったので、
「何も掛けないでそのまま寝て」と教えて。。。。。
そのまま夏が過ぎ、秋が来て、
寒い季節になったのだけれど
「布団を掛けること」がすっぽり抜け落ちてしまって、
今でも、ゴロンと横になったまま。
今日はわたしが掛けてやって、
「布団をこうして掛けるんだよ」と言うと、
「・・・・・でも忘れちゃうから・・・」と。
部屋が暖かいからいいけど。
「お母さんのしたいことは何?」
「。。。。。そうだね、家へ帰ること。」
「帰っても寒いし、二階に上がったり下りたり大変。
だから、夢の中で家に帰ってきたらいいよ。
掃除も買い物も食事の用意も
一杯やって来てね。」
そういうと、
母はとても嬉しそうな顔をしてうなずいた。
今頃は夢の中で、
いっぱい働いているのかな?














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